暗号資産の取引について調べていると、たまに「ネットワーク手数料」っていうのを見かけるの。これってなんの手数料なんだろう?
ネットワーク手数料は、暗号資産の基となる仕組み「ブロックチェーン」に大きく関わる話なんだ。ブロックチェーンの仕組みとあわせて勉強しよう!
ブロックチェーンとマイニングの関係
ネットワーク手数料が何たるかを知るには、まずブロックチェーンの技術とマイニング(採掘)の関係を知っておきましょう。
ブロックチェーンの仕組みを理解している人は、ネットワーク手数料とは?にお進みください。
暗号資産はブロックチェーンという技術をベースにして成り立っています。
ブロックチェーンというのは、一連の取引をブロック状につないで過去の履歴を紐づける、というシステムから名づけられています。
この「一連の取引をブロック状につなぐ」作業はマイニング(採掘)と呼ばれており、マイニングを実施する人はマイナー(採掘者)と呼ばれています。
マイニングの作業を大勢で共有し監視しあうことで、ブロックチェーンの技術は正確性を担保しています。
マイニングが仮想通貨の根幹を支えているといっても過言ではないね!
ネットワーク手数料とは?
マイナーはマイニングを成功させることで、報酬を得ています。
ネットワーク手数料とは、暗号資産送金時にその暗号資産の移動を担保してくれたマイナー(採掘者)に報酬を支払うための手数料です。
また、イーサリアム取引等においては、ネットワーク手数料はガスと呼ばれることもあります。
ガスって、燃料のガス?
そうだよ。手数料は暗号資産の送金に必要なものとして、車の燃料に例えられてガスと呼ばれているんだ。
ネットワーク手数料は変動式で、その時の状況により料金が上下します。
例えば、取引量が増加しネットワークが混雑している時には、手数料が高値になったりします。
車における燃料(ガソリン)も、需要と供給のバランスや輸入状況によって値上がりしたりしますよね。料金変動においても、ガソリンと同じようにイメージしておくとよいでしょう。
使用例:コインチェックでは手数料区分に使用されている
コインチェックを使用している場合には、ネットワーク手数料を直接支払うことはなく、ネットワーク手数料に応じた金額が送金手数料として設定されます。
例えば、ビットコインを例にすると、以下の表のような形で送金手数料が変動します。
送金手数料 | ネットワーク手数料区分 |
---|---|
0.0005 BTC | 0.0005 BTC未満 |
0.001 BTC | 0.0005 BTC以上 0.001 BTC未満 |
0.002 BTC | 0.001 BTC以上 0.002 BTC未満 |
0.004 BTC | 0.002 BTC以上 0.04 BTC未満 |
0.008 BTC | 0.004 BTC以上 0.08 BTC未満 |
0.016 BTC | 0.008 BTC以上 |
コインチェックの手数料について詳しく知りたい方は、こちらの記事も読んでみてください。
直接「ネットワーク手数料」を意識することは少ないかもしれないけど、しっかりと理解しておこう!
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